2023年09月07日

陸上自衛隊 空挺靴2型 2017年度

第一空挺団の隊員に支給される空挺靴2型です。

一般隊員用の半長靴と比べて、ハトメの数が増えています。

空挺靴2型は戦闘装着セットには含まれません。戦闘靴2型,空挺用と全く同じ仕様で準拠品にあたります。内張りの材質はゴアテックスが採用されているので防水機能があります。

補給管理上の取り扱いは、「空挺靴3型」は被服、「戦闘靴2型,空挺用」は需品器材と区別されます。





  


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2023年09月05日

陸上自衛隊 装着セット2形 2000年代前半

戦闘装着セットの準拠品に相当する「装着セット2形」です。

つりバンド,2形は2000年以降に採用されていた両面迷彩の仕様です。弾帯3型は2007年度分からバックルがマイナーチェンジされ納入されました。

ポーチ類は2000年代に納入品で揃えています。

戦闘装着セットと装着セット2形の違いは、陸上自衛隊 装着セット2形 1992年度で解説しています。









  


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2023年09月02日

陸上自衛隊 戦闘装着セット 拳銃仕様 1997~2005年度

戦闘つりバンド弾帯用と戦闘弾帯をベースに、9mm拳銃を携行する中隊長以上の役職の隊員が使用する戦闘装着セットを再現しました。

戦闘つりバンド弾帯用は1990年代後半まで納入されていた、片面(表面)OD,裏面迷彩の仕様です。

弾帯、ポーチ類も全て品名が「戦闘」から始まる戦闘装着セット構成品で揃えています。








  


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2023年08月31日

陸上自衛隊 航空服夏.84式.迷彩.1991年度

航空服装の1つ。

航空科のパイロットが着用していた迷彩柄の航空服です。

材質は羊毛・香佳族ポリアミドが使われています。

一般用の旧迷彩服と比べると、航空服の迷彩の方が全体的に暗めです。





  


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2023年08月30日

陸上自衛隊 需品学校 試製戦闘服

1989年(平成元年)、千葉県松戸市に所在する陸上自衛隊 松戸駐屯地の需品学校、及び船橋市に所在する習志野駐屯地の第一空挺団にて、従来の旧迷彩からとって変わる次期新型迷彩の試作品が試験採用されました。

正式名ではないですが一般的に「中間迷彩」と呼ばれる、次期新型迷彩の候補として試作された内の1つです。

模様は旧迷彩を基に現行の迷彩の色で配色したような色合いで、旧迷彩と現行の迷彩を足して2で割った感じです。旧迷彩と新迷彩の中間的な位置づけから、中間迷彩と呼ばれるようになったのかもしれません。

試作品の特徴として、試作段階では両胸ポケットと背中に偽装ループがあります。

ラベルには他の官品や試作品にはない、「B-Ⅱ-N」という試験番号か製造番号と思しき英数字があります。

通常、自衛隊の官品のラベルには製造に携わった企業名(契約者、縫製業者等)が明記されていますが、こちらの迷彩服には企業名の記載はなく需品学校、品名、サイズ、B-Ⅱ-N、所属、氏名のみです。企業から調達したものではなく需品学校で独自に製造された物かもしれません。

試作品の戦闘装着セットには、戦闘服(一般用・空挺用)、防弾チョッキ、防寒外衣、つりバンド、弾帯、集約チョッキ等も存在します。

1992年(平成4年)に現在の陸上自衛隊の迷彩が制式採用されました。







  


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2023年08月29日

陸上自衛隊 防弾チョッキ(参考品) Ⅱ形 Ⅱ-P形-0/4-E 1989年度

1989年(平成元年)、千葉県松戸市に所在する陸上自衛隊 松戸駐屯地の需品学校、及び船橋市に所在する習志野駐屯地の第一空挺団にて、従来の旧迷彩に取って変わる次期新型迷彩の試作品が試験採用されました。

1992年(平成4年)に自衛隊史上初めて制式採用されている「戦闘防弾チョッキ」の原型の1つとなったのが、防弾チョッキ(参考品) Ⅱ形です。

品名に「Ⅱ形」とありますが、平成15年頃に採用された防弾チョッキ2型とは無関係です。1989年当時は様々な防弾チョッキの試作品が存在し、試作した際にⅡ形と名付けられたようです。

旧迷彩を基に現行の迷彩の色で配色したような色合いで、旧迷彩と現行の迷彩を足して2で割った感じです。旧迷彩と新迷彩の中間的な位置づけである事から、正式名称ではないですが、一般的に「中間迷彩」と呼ばれており、次期新型迷彩の候補として試作された内の1つです。

デザインは基本的に「戦闘防弾チョッキ」に準じておりますが、試作品独自の特徴があります。

肩パッドは小銃の銃床を肩付けしやすい様、右側が大きく出来ている点は戦闘防弾チョッキと同じ仕様ですが、試作品には肩パッドにも偽装ループがあります。試作段階で両襟は戦闘防弾チョッキの襟より高めにできており、汗汚れ防止の襟カバーも未だ存在しませんでした。

1989年当時の新小銃である「89式5.56mm小銃」用の弾入れ1本用が4個ついています。

チョッキ本体の前後、左右襟カバーと肩パッドにそれぞれ専用の防弾繊維が入っています。制式採用された戦闘防弾チョッキと同様、せいぜい拳銃弾や砲弾の破片を阻止できる程度の性能しかなかったと思われます。

自衛隊が小銃弾を阻止できるセラミックプレートを挿入できる防弾チョッキを採用する様になったのは、イラク派遣が始まった後ですから、まだここ20年くらい前の事です。

ラベルには種類という項目があり、「Ⅱ-P形-2号-0/4-E」と記載されています。あくまで憶測ですが、Ⅱは試作品された防弾チョッキ(参考品)の2種類目、P形は米軍のPASGTを参考にした事からP形、2号はサイズ、0/4は4着作る予定の最初の0着目という事でしょうか。Eは謎です。最初の0着目からE、D、C、B、Aと、それぞれにアルファベットがふり当てられたのかもしれません。

試作品の戦闘装着セットには、戦闘服(一般用・空挺用)、防寒外衣、つりバンド、弾帯、集約チョッキ等も存在します。

1992年(平成4年)に現在の陸上自衛隊の迷彩が制式採用されました。



  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 19:20陸上自衛隊

2023年08月27日

陸上自衛隊 作業服,陸,女子 1986年度

1980年代後半の女性自衛官用の作業服で、両胸ポケットのボタンは露出タイプです。

また、男性用の一般OD作業服は特号、1号~5号等で、女性用はA体とB体に区分されます。

材質は綿・ビニロン混紡(50:50)で男性用と同じ材質です。





  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 20:34陸上自衛隊

2022年04月10日

陸上自衛隊 戦闘雑のう,一般用 2017年度

戦闘装着セット構成の戦闘雑のう,一般用です。

その名の通り、一般隊員に支給されています。

2013年に戦闘装着セットの装具に仕様変更があり、バイアスの色身はカーキから迷彩に変更されました。

戦闘背のう,一般用に連結する事も可能です。


  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 09:00陸上自衛隊

2022年04月09日

陸上自衛隊 戦闘背のう,一般用 2017年度

戦闘装着セット構成の戦闘背のう,一般用です。

2013年にバイアス、テープの色も迷彩に統一されました。

内側にフレームが内蔵されており背負った時に安定感があります。

外側に戦闘飯ごうを収納するポーチが付いています。

戦闘雑のうを連結する事ができる他、左右にあるテープでポーチ類を装着する事も可能です。

戦闘シャベル覆、戦闘水筒覆を装着する事が多いようです。

戦闘背のうにはバックパック型の1形、ボストンバック型の2形があり、全ての職種の隊員にいずれか1つが支給されます。





  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 17:00陸上自衛隊

2022年04月09日

陸上自衛隊 空挺服3型 2015年度

空挺迷彩服,2形の後継である空挺服3型です。





  


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2022年04月02日

陸上自衛隊 雨衣,陸,女子 2013年度

1991年(平成3年)に制式採用された雨衣,陸,女子です。

調達当初の1990年代は、品名が「91式雨衣,女子」でしたが、2000年以降は「雨衣,陸,女子」として調達されていました。

納入年度、納入会社によるのかは定かではありませんが、1997年度と2013年度では、使用されている生地の色味、官品タグの形式も若干違うようです。


  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 13:00陸上自衛隊

2022年04月01日

陸上自衛隊 戦闘服,一般用(改善検討機材) 2012年度

戦闘服,一般用の(改善検討器材)として試作された戦闘服です。

材質は難燃ビニロン・綿・その他(69:30:1)ですが、防暑服のように薄手に出来ています。
その他細部の仕様は2006年度から納入された陸上自衛隊 戦闘服,一般用,に準じています。

戦闘服,一般用の生地が厚く、夏場は暑いので、材質は変わらず薄手にして試行錯誤したようです。

戦闘装着セットの改善のため、戦闘服の他にも戦闘背のう、戦闘靴等も、改善検討器材として試作されている事が、入札情報の公開で確認できます。





  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 18:00陸上自衛隊

2022年03月20日

陸上自衛隊 戦闘服,一般用, 2006年度

戦闘装着セット構成品の戦闘服,一般用です。

2006年度にマイナーチェンジされ、陸上自衛隊 戦闘服(一般用) 1992年度とは細部が異なります。

マイナーチェンジされた最初の年に納入された物品です。




  


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2022年03月19日

陸上自衛隊 半長靴3型 2005年度

2005年度納入の半長靴3型です。

見た目は半長靴2型と全く同じですが、名称は半長靴3型になりました。

これは最初期の半長靴3型なので、半長靴と同じく履き口の後ろにつまみが付いており、ベロの部分は革製です。

内張りの材質はゴアテックスが採用されているので防水機能があります。

もしかすると内側の材質も半長靴2型とは異なる物を使用しているのかもしれませんが、材質等がタグに表記されていないので不明です。

2005年から中敷きは現行の半長靴と同じ硬い材質に変更されました。

半長靴2型は戦闘装着セットには含まれません。戦闘靴2型,一般用と全く同じ仕様で準拠品にあたります。

補給管理上の取り扱いは、「半長靴3型」は被服、「戦闘靴2型,一般用」は需品器材と区別されます。

あくまで初代の「半長靴」の後継として調達されていました。





  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 13:00陸上自衛隊

2022年03月18日

陸上自衛隊 正帽、女子、陸、尉官用 2004年度

1991年に制式採用された91式制帽,女子の尉官用です。

いわゆる「ハイバック帽」と呼ばれているデザインになります。

あご紐はゴム製で、男性用のように黒いあご紐を使用する事は出来ない造りになっています。

帽章は女性の制帽専用となっており、ネジ式とピンの2つが付いています。

1等陸尉~3等陸尉、幹部候補生陸曹長、准尉が着用するので、幹部用の制帽としては最も仕様範囲が広いです。


  


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2022年03月12日

陸上自衛隊 防寒戦闘服,外衣(装甲用) 2004年度

戦闘装着セット構成品の防寒戦闘服,外衣(装甲用)です。

上衣の背中に救助用持ち手が付いており、戦車や装甲車内で負傷した際は持ち手を引っ張り負傷者を車外に搬出できるようになっています。

ズボンは一般用と全く同じ仕様です。防寒戦闘服,外衣のズボンには装甲用は存在しません。






  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 13:00陸上自衛隊

2022年03月11日

陸上自衛隊 戦闘雑のう,空挺用 2003年度

第一空挺団の隊員に支給される戦闘雑のう,空挺用です。

戦闘雑のう,一般用と比べて容量が2倍近く多く、ショルダーハーネスにはクッションが入っているので肩への負担も抑えられます。

雑のうはジッパーで開閉できる構造になっています。

外側にもファステックスで開閉できるポケットがあり、A4サイズのノートが丁度納まるサイズです。

戦闘背のう,空挺用と連結して使用する事も可能ですが、残念ながら戦闘背のう,空挺用は未だ未入手です。



  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 17:00陸上自衛隊

2022年03月05日

陸上自衛隊 略帽 陸曹、幹部用 1990年代

ベレー帽と言えば、PKO派遣、イラク復興支援などで散見されましたが、一般隊員にも支給されています。

桜マークの帽章が付いており、幹部と陸曹用は同一の物を使用しており、陸士は金属製の帽章がついています。


  


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2022年02月27日

陸上自衛隊 作業服,女子,陸,改 1998年度

1990年代後半の女性自衛官用の作業服で、両胸ポケットのボタンは露出タイプです。

女性自衛官用の作業服は、1992年にポケットが隠れているタイプの物が納入されていましたが、再び両胸ポケットのボタンが露出しているタイプに変更されました。

若干の仕様変更が加えられ、材質は従来の綿・ビニロン混紡(50:50)のままですが、両胸のボタン、上衣の裾はズボンに入れない仕様になりました。





  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 21:00陸上自衛隊

2022年02月25日

陸上自衛隊 戦闘服,装甲用 1994年度

戦闘装着セット構成品の防寒戦闘服,外衣(装甲用)です。

上衣の背中に救助用持ち手が付いており、戦車や装甲車内で負傷した際は持ち手を引っ張り負傷者を車外に搬出できるようになっています。

救助用持ち手を引っ張って、上衣のみが脱げるのを防止するため、、上衣の内側のベルト通しとズボンを連結してつなぎのように着用する事も出来ます。

材質はポリアミド:難燃レーヨン(45:55)が使用されており、非常に厚手の生地です。





  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 18:00陸上自衛隊

2022年02月20日

陸上自衛隊 戦闘服(一般用) 1992年度

戦闘装着セット構成品の戦闘服,一般用です。

1992年度納入ですから、戦闘装着セットが制式採用された最初の年に納入された物になります。







戦闘装着セット構成品の戦闘帽です。

帽章は曹士用で、採用当初はネジ式でした。

1990年代後半から帽章は縫い付けに変わっています。


  


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2022年02月18日

陸上自衛隊 作業服,女子,陸, 1992年度

通常、女性自衛官用の作業服は胸ポケットのボタンがむき出しになっていますが、1992年度調達分は男性用と同じくボタンが隠れていました。

見た目は男性用の作業服ですが、ラベルには「作業服,女子,陸,」と明記されています。

入手した当初は、男性用に作業服に誤って女性用のラベルを縫い付けてしまった所謂「エラー品」かと思いましたが、平成初期の女性自衛官の写真を見ると、ボタンが隠れている作業服の着用例があったので、このタイプも支給されていたみたいです。





  


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2022年02月12日

陸上自衛隊 背のう、空挺用、78式 1990年度

その名の通り、第一空挺団が1978年に採用した背のうです。

背のう、一般用より容量が多く、外側に大型のポケットが2つ付いています。

側面にあるジッパーでも開閉できるので、横からも背のうの中身を取り出す事ができるようになっています。

予備傘の下に背のうを引っ掛ける金具も付いており、背のうを携行したまま空挺降下ができる構造です。



  


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2022年02月11日

陸上自衛隊 需品学校 背のう空挺用(参考品) 1989年度

1989年(平成元年)、千葉県松戸市に所在する陸上自衛隊 松戸駐屯地の需品学校、及び船橋市に所在する習志野駐屯地の第一空挺団にて試作品の戦闘装着セットが試験採用されました。

第一空挺団で試験採用されていた背のう空挺用(参考品)です。後に制式採用された「戦闘背のう,空挺用」よりも収納数が少なく、どちらかと言うと、外観は戦闘背のう,一般用に近いです。

戦闘装着セットの材質は試作段階で「ポリエステル生地」または「ナイロン生地」の2種類があり、最終的にはポリエステル生地の戦闘装着セットが採用されました。

今回紹介する背のう空挺用は「ポリエステル生地」で、やや色味が明るめです。

戦闘装着セットの試作品には、迷彩服(一般用,空挺用)、中間迷彩、防弾チョッキ、防寒外衣、つりバンド、弾帯、集約チョッキ等も存在します。

1992年(平成4年)に現在の陸上自衛隊の迷彩が制式採用されました。



  


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2022年02月10日

陸上自衛隊 需品学校 集約チョッキ 新小銃用(参考品) 1989年度

1989年(平成元年)、千葉県松戸市に所在する陸上自衛隊 松戸駐屯地の需品学校、及び船橋市に所在する習志野駐屯地の第一空挺団にて試作品の戦闘装着セットが試験採用されました。

集約チョッキ 新小銃用(参考品)です。

当時の新小銃である「89式5.56mm小銃」用の弾入れ1本用が4個、手りゅう弾用弾薬のうが2個ついています。

フリーサイズで両肩、両脇腹の調節が可能です。背面はメッシュ生地になっており、背のう携行時に背中の通気性を確保できるようになっています。

複数のバリエーションが存在するようで、64式小銃用、弾入れをクリップで取り外しできるタイプ、白色等もあったそうです。

結局、集約チョッキは制式採用されず、試験段階で幻に終わってしまいました。

戦闘装着セットの材質は試作段階で「ポリエステル生地」または「ナイロン生地」の2種類があり、最終的にはポリエステル生地の戦闘装着セットが採用されました。

今回紹介する集約チョッキ新小銃用(参考品)は「ポリエステル生地」です。

戦闘装着セットの試作品には、迷彩服(一般用,空挺用)、中間迷彩、防弾チョッキ、防寒外衣、つりバンド、弾帯、背のう等も存在します。

1992年(平成4年)に現在の陸上自衛隊の迷彩が制式採用されました。



  


Posted by 歴代の自衛隊装備 at 18:00陸上自衛隊

2022年02月06日

陸上自衛隊 需品学校戦闘服一般隊員用A(参考品) 1989年度

1989年(平成元年)、千葉県松戸市に所在する陸上自衛隊 松戸駐屯地の需品学校、及び船橋市に所在する習志野駐屯地の第一空挺団にて試作品の戦闘装着セットが試験採用されました。

1992年(平成4年)から制式採用されている「戦闘服,一般用」の原型となったのが、需品学校戦闘服一般隊員用A(参考品)です。

試作品の特徴として、試作段階では両胸ポケットの上に偽装ループが、左腕のペン刺しの隣に「戦闘服,空挺用」と同様に「耳栓ポケット」が付いています。(いずれも制式採用された「戦闘服,一般用」では省略。)

陸上自衛隊 需品学校戦闘服一般隊員用A(参考品) の契約者は「クラレ(ユニチカ)」と表記されていました。

クラレとユニチカは旧迷彩の時代から現在も自衛隊の迷彩服を調達している老舗企業です。

通常、契約者は一社のみですが、なぜこのような表記になったのかが謎です。

試作品の戦闘装着セットには、戦闘服(空挺用)、中間迷彩、防弾チョッキ、防寒外衣、つりバンド、弾帯、集約チョッキ等も存在します。

1992年(平成4年)に現在の陸上自衛隊の迷彩が制式採用されました。





  


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2022年01月30日

陸上自衛隊 空挺服迷彩 1979年度

第一空挺団が着用する空挺服迷彩です。

旧迷彩、熊笹迷彩とも呼ばれています。1960年代、1970年代、1980年代で製造年度によって若干の迷彩パターンの違いがあるようです。

一般隊員に支給される空挺服との違いは、上衣の裾、ズボンのカーゴポケットが、空挺降下中にボタンが外れないようにドットボタン開閉になっている点です。





  


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2022年01月29日

陸上自衛隊 半長靴女子圧着式 1974年度

女性自衛官用の半長靴です。

圧着式とは靴の製法を示しており、空気の圧力でアッパーと底を接着して作られています。

基本的に男性用の半長靴と同一のデザインですが、女子用ということで小さいサイズしかなく、見た目も小ぶりな作りです。



  


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2022年01月28日

陸上自衛隊 空挺靴 1974年度

第一空挺団が着用する空挺靴です。

一般隊員用の半長靴と比べて、ハトメの数が増えています。また、空挺降下の際に引っかかるのを防止するためフックは付いていません。

同型の空挺靴で1960年代納入の個体も確認しているので、早くとも1960年代にはこのタイプの半長靴が製造されていたようです。

1992年の戦闘装着セット採用に伴い、「戦闘靴,空挺用」へ更新されました。



  


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2022年01月23日

陸上自衛隊 正帽70式生徒 1973年度

陸上自衛隊 武山駐屯地に所在する、少年工科学校(現在の高等工科学校)の生徒に支給されていた70式正帽です。

正真正銘、Qマークがついた陸上自衛隊の官給品です。

基本的には70式正帽に準じていますが、生徒用の特徴として赤いモールが縫い付けられており、ラベルの品名にも「生徒」と明記されています。


  


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